今まで資格の中でも人気で市場価値が高いと言われてきた簿記2級について現在はどうなの?難易度は上がっているのか?転職など市場価値はあるのか?など気になる方も多いと思われます。
今回はこうした疑問に答えていきたいと思います。
この記事では日商簿記2級の解説をしていきます。
私は事務職への転職で必要だと思い、簿記2級の資格を取得しました。
簿記2級の難易度
「簿記検定」には日商簿記、全商簿記、全経簿記がありますがこの記事は日商簿記の記事になります。
簿記2級の難易度に関してですが、結論から申し上げますと難易度は高くなってきていると考えられます。
理由としては、2018年度に出題範囲の改正があり、簿記2級の範囲に連結会計や税効果会計が含まれるなど簿記2級の出題範囲は拡大傾向にあるからです。
私も実際に簿記2級の試験勉強の際には、この連結会計と税効果会計に大変苦労しました。特に連結会計は難易度が高めで理解しにくいところがあり、しかも簿記2級試験では出題される可能性が非常に高く合否も分けるため避けて通れないです。
しかし、安心してください。連結会計の問題は理解が難しいですがいくつかの解答パターンがあり、それさえ覚えて解答できれば高得点はおろか満点さえも狙えます。(覚えるまでが大変ですが・・・。)
合格率は第144回から第166回までの平均合格率は21.8%となっていて、直近の2024年6月9日に実施された第167回試験の合格率は22.9%と若干これまでの平均を上回りました。
ここまでは年に3回ある紙での統一試験での難易度や合格率を見てきましたが、現在では主流に?なりつつある簿記2級ネット試験があります。
簿記2級のネット試験の出題範囲や試験時間は同じですが、統一試験よりも問題自体の難易度が低く、合格率も統一試験に比べて高い傾向にあります。何よりも嬉しいのはいつでも(一部で試験休止期間があります)自分の都合が良い時に受験ができて、試験終了後すぐに合否を確認できるところです。私もネット試験を受験して試験終了と同時に合否を確認出来て、すぐに合格とわかったのでとても嬉しかったです。その日すぐに履歴書の資格欄に日商簿記2級と書きました。ネット試験のすごいメリットになりますね。
統一試験の場合は結果まで2週間近くかかります。その間は、合格できたのか不合格なのか不安で気になってモヤモヤしますよね。ネット試験ではそれがありません。合格ならすぐにでも履歴書に書けるし、もし不合格だったとしてもすぐに次の試験日に向けての準備ができます。
ちなみに、ネット試験の合格率は2024年4月~6月の期間で37.8%となっています。統一試験よりかなり高いのがわかりますね。
以上のことから、簿記2級に短期で合格したいなら難易度も若干低く、合格しやすいネット試験で受験することをおすすめします。
簿記2級の市場価値
私が思うに2024年の現在でも簿記2級資格の市場価値は高いと思っています。
まず就職・転職する際には企業から評価される可能性が高いです。
簿記2級を保有していれば、採用担当者に「経理の知識については心配はなく、会計実務ができるレベルにある」と強くアピールすることができるでしょう。
私が実際に転職活動していた時には事務職や経理スタッフを希望していたのですが、簿記2級資格保持者を求める求人数は非常に多かったです。私は転職活動に活かしたいと思って簿記2級資格を取得しました。
簿記2級で学んだ知識は財務諸表から企業の経営状況を読み取ることができ、また経理や会計だけでなく一般事務職などでも簿記の知識が役に立ちます。幅広い業種の会計処理にも対応できる知識があるため活躍できる場面はとても広くなります。
また簿記2級の知識は、個人としてもNISAや株式投資など私生活でも活用できますね。チャート分析や企業の決算書などを見て経営状態を読み取って、自身の運用にも役に立ちます。
以上のことからも簿記2級の市場価値は高いと考えられますね。
まとめ
- 簿記2級の試験は近年、出題範囲の拡大などにより難易度は高くなっている。
- 簿記2級の試験の合格率は統一試験の第144回~第166回試験で平均で21.8%となっている。
- ネット試験の合格率は2024年4月~6月の期間で37.8%となっている。(統一試験に比べて合格率が非常に高いです)
- 簿記2級の市場価値は高い。就職や転職の際に評価も高く、簿記2級の会計知識は幅広い業種で活用できて活躍の場は広い。個人としてもNISAや株式投資など自身の運用でも役に立つ。
- 簿記2級試験の短期合格にはネット試験がおすすめ。(ネット試験は試験後すぐに合否がわかる)
最後まで読んでくれてありがとうございました。
経理や事務職に就職や転職を考えているなら簿記2級の資格は大変おすすめですよ。